根岸由次氏 監査役インタビュー

目指すは『監査役 野崎修平』のような監査役

株式会社MJE
常勤監査役 根岸由次 氏

根岸由次 氏 監査役インタビュー画像

目指すは『監査役 野崎修平』のような監査役

株式会社MJE
常勤監査役 根岸由次 氏

根岸由次 氏 監査役インタビュー画像
株式会社MJE
常勤監査役 根岸由次 氏
東京都出身・大阪市在住
キャリアサマリー
1999年 某情報・通信系企業 入社
2006年 株式会社グッドライフОS(現:株式会社МJE)取締役就任(会社設立時)
2012年 当社 管理本部長就任
2018年 当社 取締役退任
2019年 当社 常勤監査役就任(現任)

監査役に就任したきっかけ

上場準備を進めるにあたり、機関設計として監査役会を設置することになり、候補者選定の中で取締役の監査で適任の人物は誰だろうと経営陣で模索している中、当社設立メンバーでもあり、当社の変遷、業務を熟知しているということもあり私に打診されたという経緯です。

監査役としての経験

当社の監査役に就任したのが、2019年6月ですので、期間としては2年半ほどになります。監査役には初めての就任ですので、当初は「監査役とは」といった理解及び業務内容について深く知ることからのスタートでした。

もちろん、管理本部長時代に前任の監査役とコミュニケーションを図っていましたし、概ね監査役についての理解もありましたが、自分でやるとなるとまた別次元です。

今までのキャリアパスと監査役業務との関係性

キャリアとしては某情報・通信系企業での営業職からのスタートで、目標設定も高い企業でしたのでなかなかハードな毎日でした。その後、営業所長として、静岡、名古屋、大阪、京都、兵庫など1年ほどのサイクルで、営業所の立上げも含めて奔走していました。なんだか、東海道新幹線の停車駅みたいですが…(笑) 

ちなみに、横浜での勤務経験もあります。この経験が監査役業務にどう活かされているかは未知数ではありますが、学んだことは多かったです。
その後、当社の創業者である大知社長よりお誘いを受けて、2006年12月に当社設立時の取締役就任となります。会社設立当初は、メンバー5名の無名ベンチャー企業ですので、日々の売上を作るのに必死でした。


会社の成長に伴い、バックオフィスの体制強化の必要性もあり、大阪本社へ異動となり10年ほどになります。管理本部長として、管理業務全般を管掌していました。会社の課題や業務内容、業務フローについては、実務の中で把握していたこともあり、現在の監査役業務には活かされています。ここは、社内出身の監査役の強みかと思います。
その後、前述の通り、監査役会設置を決めたこともあり、監査役就任といった流れです。

初めて監査役に就任した時に取り組んだこと

まずは監査役とは何か、業務内容についての理解を進めるため、前任の監査役より引継ぎする中で色々と確認しました。
そして、日本監査役協会に登録して、新任監査役セミナーや部会に参加して、他社の監査役の皆様と意見交換などで情報収集をしました。他社の監査役が何を考えて、どのように監査業務をしているのかの生の声を聴けたのは非常に有意義でした。大学受験時の予備校的存在と言いますか、日本監査役協会のセミナーや部会、各種雛形などはかなり整備されていますので、これだけでスタートは十分に感じました。監査役業務をしていく中での心強いパートナーでした。


そういう意味では、黒坂氏主催のベンチャー監査役の会も勉強になることばかりですし、なにより他の監査役の方との交流の中で、実務における疑問や悩みを共有できることはとても有難いです。普段聞けないような話が聞けるので、監査役業務をしていく上で非常に参考になっています。

監査のうえで心掛けていること

予防監査の観点を心掛けています。何らかの事象が発生した後に、検証・再発防止策の検討などしていくとは思いますが、事象が発生する前に予見できるリスクの兆候を発見して、可能な限り発生する前に予防できるように取締役に提言していくことを心掛けています。もちろん、ゼロリスクにはできないと思いますが、予防できることもたくさんあると思っています。

適法性監査を中心に適法性監査に限定した範囲ではなく、妥当性についても検証することで新たな発見があったり、気づいたりすることも多いと感じています。

どんな監査役を目指したいか

監査方針としては、経営判断原則に配慮した意思決定がなされているかプロセスにおける適法性・妥当性を重視した監査を行い、取締役とはまた違った視点から経営全体を考え、会社の成長・発展に貢献できる監査役を目指したいです。 

また、少し漠然としたイメージとなってしまいますが、監査役を扱った漫画で『監査役 野崎修平(周良貨原作、能田茂作画)集英社』という漫画があるのですが、主人公の正義感が強く、信念があり、難題に立ち向かっていく姿勢は見習いたいと思っています。織田裕二主演でドラマもありますので、ご興味のある方はお勧めです。監査役が主役になる漫画やドラマはそうそうないと思います。この漫画を読むと、野崎監査役も頑張っているなぁ、負けていられないと刺激されて、元気が出ます!!

監査役という仕事に初めて就かれた方へのアドバイス

監査役に就任してまだ2年半ほどでアドバイスというのもおこがましい気がしますが、もし初めて監査役に就任された方への参考になればという気持ちで言いますと、監査役は独任制ということもあり、業務の独立性が担保されている反面、業務執行はできず、もどかしさを感じる事もあるかと思います。

それでも、業務・財産状況の調査権や取締役の違法行為差止請求権など会社法上の強い権限を持っていることもあり、責任は重い分、やりがいもあると思います。
また、取締役の監査とは言っても、企業の健全な成長と持続的な発展を目指している点では目指すゴールは取締役とも共通していますので、取締役や従業員とのコミュニケーションを円滑に図っていきながら、監査役としての自己研鑽を怠らないことが大事だと思います。